初動負荷トレーニングはスポーツの前にやるべきか、後にやるべきか

今回は、初動負荷トレーニングはスポーツの前にするべきか、後にするべきか、というテーマについて解説させて頂きます。

✅初動負荷トレーニングはスポーツの前と後、
 どちらでやった方がいいのか

✅スポーツの後にやることが多いけど
  何に気を付けてやるといいのか

こんなご相談をよく頂きます。

確かに、初動負荷トレーニングは、身体への負担なく取り組めるので、様々なタイミングで取り組むことができるのですが、そのタイミングによってトレーニングするメリットは変わってきます。

このことをしっかり押さえてトレーニングに取り組むことで、スポーツにより良い形で生かすことができると思いますが、あまり考えずに闇雲に取り組んでしまうことで、本来得られる成果を十分得られない可能性もあります。

そこで今回は、『初動負荷トレーニングはスポーツの前にやるべきか、後にやるべきか』というテーマについて解説させて頂きます。

この記事をご覧頂くと、


🔴それぞれのタイミングでの初動負荷トレーニングに取り組むメリット

🔴具体的に気を付けるポイント


等についても分かるようになっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

■動画で解説はこちら

目次

初動負荷トレーニングをスポーツ前に取り組むメリット

まず初めにスポーツの前に取り組むメリットについて解説させて頂きます。

一般的なウエイトトレーニングの場合は、トレーニング後に疲労感や身体の強張りが起こりやすく、スポーツの前に取り組むケースは少ないと思いますが、初動負荷トレーニングの場合はスポーツ前に取り組むことも効果的です。

なぜかというと、トレーニング後に動きやすい状態ができるので、その後のスポーツにも動きやすい状態で入れるからです。

肩のトレーニングをする男性

またスポーツの中でも大切な「身体の中心から末端にスムーズに力を伝達していく」という身体の使い方を事前にクセづけることができるので、スポーツの中でも良い動作を習得するのに役立ちます。

また身体が動きやすい状態になっていることでスポーツの前のウォーミングアップの時間も短くて済む、ということもメリットになると思います。

ウォーミングアップをする男性

気を付ける点としては「丁寧に行う」ということがあります。

これは普段のトレーニングでも言えることですが、とにかく速く動いているだけ、というような動きでは瞬間的に筋肉が緊張していたり、そのような身体の使い方を身体が覚えてしまうので、その後のスポーツでも良い形で動けない可能性があります。

特にマシンの重りに伸ばされる時の動きを、身体の中心部分の筋肉の伸びを感じながら、ややゆったり目に行うことで良い動作になりやすい傾向がありますので、この辺りを押さえて取り組んで頂ければと思います。

肩のトレーニングをする男性

初動負荷トレーニングをスポーツ後に取り組むメリット

次にスポーツの後に取り組むメリットについて解説させて頂きます。

スポーツ後は疲労が溜まっていることが多いので、ゆっくり休みたいところではありますが、初動負荷トレーニングを行って頂くことで、より早い回復が期待できます。

なぜかというと、リラックスした状態で身体をリズミカルに動かすことで、血流が促されて疲労物質が溜まりづらくなるからです。

下半身トレーニングをする男性

また、スポーツの中での動作のクセ等によって、特定の筋肉が緊張して硬くなっていることも多いのでその硬い状態を早い段階で解消することで、身体バランスや身体の使い方のバランスが崩れるのを防ぎます。

気を付けることとしては、疲労や部分的な硬さ等によって普段のトレーニングと同じように動けないケースがありますので、身体の状態に合わせて動きを調整する、ということがあります。

例えば「いつもよりヒジが上がりづらい」「同じように後ろに開こうと思うと肩や背中にストレスがある」等、いつもと違う感覚になる時があります。

スポーツ後にトレーニングする男性

こういった時に、無理していつもと同じ位置まで動かそうとすると、かえって負担になってしまう可能性がありますので、動かす範囲を調整する等、無理のない範囲で動かすことが大切です。

こうすることで、2セット、3セットと繰り返していくうちに少しずつ普段と同じような範囲まで、ストレスなく動かせるようになってきます。

時間を気にするトレーニングウエアの女性

また疲労回復だけを考えるのであれば、トレーニング時間が長くなりすぎないということも、ポイントの一つになります。

トレーニング動作のスキルや疲労の度合いにもよりますが、トレーニングの中での疲労も全くゼロではないので、20分~30分くらいの内容に調整して行うことも、疲労回復には効果的な取り組みになる場合があります。

運動後に笑顔で休憩する女性

もちろん、疲労度がそこまで高くない、翌日の練習や試合に向けてより動ける状態をつくっておきたい等という場合は、この限りではありませんので、普段通りのトレーニング量を行っていくのも問題ないと思います。

また、これらのポイントはスポーツに限らず、今日はたくさん歩いて疲れてしまった、明日、遠出してたくさん歩く予定があるという場合でも、活用できる考え方だと思いますので、参考にして頂ければと思います。

今回のまとめ

それでは今回のまとめです。

今回は、『初動負荷トレーニングはスポーツの前にやるべきか、後にやるべきか』というテーマについて解説させて頂きました。


●スポーツの前に取り組むことは動きやすさと良い動作の習得につながる

●スポーツの後に取り組むことは疲労回復とバランスを整えるのにつながる

●それぞれの状況に合わせて動き方やトレーニング量等を調整することが大事


こういった内容をお伝えさせて頂きました。

各スポーツに生きる要素が多い初動負荷トレーニングですが、スポーツの前後におけるメリットやその時のポイント等を正しく理解して頂くことで、今までよりも効果的にトレーニングを活用できるケースもあると思いますので、ぜひ今回の内容も参考にして頂ければと思います。

それでは今回はここまでとなります。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

宇都宮 裕のアバター 宇都宮 裕 初動負荷トレーニング®トレーナー

小学生からバスケットボールに取り組んできたが「センス、能力のないやつはもっと努力しろ!」と言われ、基礎練習やウエイトトレーニングを人一倍頑張ってきた結果、左手でドリブルがつけなくなる 3ポイントシュートが届かなくなる故障が増える等の事態に直面。従来のトレーニング方法、練習方法に疑問をもち、模索する中で初動負荷トレーニングにたどり着く。愛知県小牧市、名古屋市に初動負荷トレーニングジムを展開するワールドウィング雲水グループ創業メンバーの一人。

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