反り腰で腰痛の方へ、まず改善すべきは足裏の○○

目次

9割の人が誤解している反り腰の意外な原因とは?

「反り腰の姿勢を何とかしたいんです…」

こんなご相談をご相談頂くことがあります。

反り腰は、文字通り、腰を過度に沿っているような状態で、腰や背中に強い緊張があるため、腰痛や背中の張り、肩こりの原因になったり、スポーツの中でも腰が後ろにあるので、重心が前に移動しづらく、パフォーマンスに影響します。

ただ多くの方が、この改善のために、腰のバランスだけに注目しがちです。

具体的には、腰を反らないように丸めようとか、腹筋に力を入れよう等というイメージですが、実はこの反り腰の根本的な原因は「腰以外」にあることが多いです。

このことを知らないために、腰を反りすぎらないようにする、ということばかりにとらわれているとしたら、なかなか反り腰が改善されず、整体などでケアしてもすぐに戻ってしまう、という状態を繰り返してしまいます。

そこで今回は、反り腰の根本的な改善につながる「腰以外のポイント」について、詳しく解説させて頂きたいと思います。

この記事をご覧頂くと、、、

・反り腰の根本的な原因は何か?
・改善のために、まず何から取り組むべきか?

ということがわかるようになっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

■動画で解説はこちら

■反り腰の根本的な原因とは?

まず初めに、反り腰の根本的な原因について解説させて頂きます。

反り腰と言われる状態の方の多くが、骨盤の位置が後ろに残ってしまっています。

骨盤が後ろにあることで骨盤が過度に前に倒れた状態になり、ここから上体をまっすぐ起こすことで必然的に腰を反った状態ができてしまいます。

この状態では、腰から背中の筋肉は常に縮まっているので、徐々に硬くなってしまい、このことが「反り腰」の姿勢をさらに助長してしまっている可能性があります。

反り腰のバランスを示した画像
腰が引けるバランスになることで自然に反り腰のバランスになってしまう

このような状態を改善するためには、まず骨盤の位置を前に持ってくることが必要になります。

ただ、よく言われている腹筋を鍛えてバランスをとる、ということはあまりおススメできません。

なぜなら、背筋がガチガチに固まっている状態で、腹筋までガチガチに固まってしまうと、腰回りが動かなくなってしまうからです。

この状態で咄嗟に動いたり、振り向いたりした時は、動かない腰回りを無理矢理動かすことになり、この衝撃でギックリ腰のような状態になってしまう可能性がありますので、別の角度からのアプローチをおススメしたいです。

■骨盤の位置を前に持ってくるには足元のバランスが大事

つぎに、骨盤の位置を前に持ってくるための足元のバランスについて解説したいと思います。

そもそも、、、

「なぜ骨盤が後ろに引けてしまうのか」

ということですが、多くの場合、足の裏の体重の乗る位置に原因があります。

足の裏には「圧力を感知するセンサー」がたくさんあって、このセンサーから伝わってくる情報で、私たちは無意識の中で倒れないようにバランスを取っています。

例えば、、、

かかと側に体重が乗っていると、自然に頭や上体を前に倒してバランスをとったり、つま先側に体重が乗っていると、身体全体が後ろにのけぞるような状態になったり、というようなイメージです。

反り腰と言われる方の状態を見ていると「かかと側」に体重が乗りやすい方が多いです。

かかと側に乗ることで腰も一緒に後ろに引けてしまい、バランスを取るために上体が前傾する
という状態です。

つまり、このかかと側体重が変わらない中で、どれだけ骨盤を前にもっていこうとしても、バランス的に不自然な状態になりやすく、なかなかうまくいきません。

では体重の位置を前にもってきた方が良いかというと、そうでもありません。

先ほどお伝えしたように極端につま先に乗ると、身体全体が後ろに倒れてしまいますし、前側でも親指の付け根である「母指球」は機能的にブレーキをかける役割があるので、母指球に強く乗ると腰はかえって引けてしまいます。

ではどうすればいいかということですが、私たちの施設では、足裏の外側に体重を乗せること
おススメしております。

反り腰にならないために体重を乗せるべき位置を示した画像
外側エリアでバランスが取れると姿勢が安定する

外側に体重を乗せるといっても、足裏の内側が地面から浮くわけではなく、あくまで足裏全体が地面についているなかで外側エリアに乗っているような状態です。

このバランスが取れると、脚のラインが真っ直ぐにそろいやすいため、脚の筋肉に余分な緊張がなくなります。

また早い段階で母指球に乗ってしまって、ブレーキがかかるということもないので、骨盤の位置を自然に前に置きやすくなります。

ただし、ガニ股姿勢や足をそろえて立つような状態では、この外側に体重を乗せるという状態がとりづらいので、

・つま先を開かない
・腰幅のスタンス

であることも大切です。

■シューズの影響もある

最後に、着用するシューズによっても足元の体重の乗る位置が変わる、ということについてお伝えしていきたいと思います。

よく見られる極端にかかとの高いシューズでは、下り坂に立っているようなバランスになります。

このようなバランスの中では、まっすぐ立とうとすると前に倒れてしまうので、無意識に体重を後ろに置こうとする傾向があります。

体重が後ろに行くということは、かかと体重になり、前述の通り、骨盤の位置が引けて上体が前に倒れ、反り腰のような姿勢になってしまいますので、このようなシューズを履き続けることも、姿勢改善にはマイナスになる可能性があります。

また、クッション性の高い靴底のシューズは、ある意味、柔らかいベッドやソファーの上で動いている、という状態になりますので、安定させようとして母指球に体重を乗せてしまう傾向があります。

柔らかいものの上を歩くと母指球荷重になるという画像
柔らかいものの上を歩くと安定させようとして自然い母指球側に体重を乗せようとする

前述の通り、母指球体重も骨盤を前に置きづらくなる原因になるので、反り腰が改善されない原因になります。

シューズ選びも難しい部分がありますが、体重が乗った時にフラットになるような適度な傾斜と硬さをもち、足裏の外側に体重が乗りやすいことソールの形状等が、良い姿勢を保ちやすいシューズの条件になります。

私たちがおススメしているシューズはこちら▶

以上、反り腰を改善するために、まず考えるべき腰以外のポイントについて解説させて頂きました。

参考までに、私たちが提供している初動負荷トレーニングの中で、体重の乗る位置での姿勢の違いをご紹介させて頂きたいと思います。

■足元のバランスの違いによるトレーニング姿勢の違い

いかがだったでしょうか?

今回の記事では、、、

① 反り腰の原因の多くは骨盤が後ろに引けることにある

② 骨盤が後ろに引ける要因はかかとや母指球に体重が乗っていること

③ シューズのバランスも反り腰のような姿勢を助長する

という内容をお伝えさせて頂きました。

長年クセになっている姿勢を急に変えることは難しいですが、少しでも改善に向けてのヒントになれば幸いです。

それでは最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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■この記事を書いた人

小学生からバスケットボールに取り組んできたが「センス、能力のないやつはもっと努力しろ!」と言われ、基礎練習やウエイトトレーニングを人一倍頑張ってきた結果、左手でドリブルがつけなくなる 3ポイントシュートが届かなくなる故障が増える等の事態に直面。従来のトレーニング方法、練習方法に疑問をもち、模索する中で初動負荷トレーニンにたどり着く。雲水グループ創業メンバーの一人。園芸係としても活躍中。詳細はこちらから

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この記事を書いた人

宇都宮 裕のアバター 宇都宮 裕 初動負荷トレーニング®トレーナー

小学生からバスケットボールに取り組んできたが「センス、能力のないやつはもっと努力しろ!」と言われ、基礎練習やウエイトトレーニングを人一倍頑張ってきた結果、左手でドリブルがつけなくなる 3ポイントシュートが届かなくなる故障が増える等の事態に直面。従来のトレーニング方法、練習方法に疑問をもち、模索する中で初動負荷トレーニングにたどり着く。愛知県小牧市、名古屋市に初動負荷トレーニングジムを展開するワールドウィング雲水グループ創業メンバーの一人。

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