- Home
- オスグッド, 会員様からの質問と回答
- オスグッドの予防や再発防止に良いトレーニングはありますか?【動画】
BLOG
12.122020
オスグッドの予防や再発防止に良いトレーニングはありますか?【動画】
こんにちは。スタッフの宇都宮です。
スポーツをされている小中学生の保護者の方から、こんな質問を頂くことがあります。
「オスグッドの予防や再発防止に良いトレーニングはありますか?」
オスグッドは、正式には「オスグッドシュラッター病」という名称で成長期に見られるひざ痛の一種です。
ひざ下のお皿の下の骨が出っ張ってくる特徴があり、経験されている方も多いと思いますが、このオスグッドについて、こんな誤解していないでしょうか?
「オスグッドの痛みは、成長期が終わるまで症状は良くならない。」
実際、練習に参加すると痛くなるので、痛みが治まるまで休む、、、少し良くなって再開したらまた痛くなって、、、この繰り返し、、、といったケースが多く、このような誤解が浸透してしまっているのかもしれません。
でもよく考えてみて下さい。
すべての子が成長過程でオスグッドになっているわけではないですよね。
なので、そこには成長期ということやスポーツをしている、という以外の点で原因があると考えるべきです。
実際に私たちの施設では、オスグッドでなかなか練習に参加できなかった子が、前のように練習に復帰できた、という事例はたくさんありますので、今回は、ぜひその誤解を払拭して頂けたらと思います。
■動画で解説はこちら
■オスグッドの原因は何か?
オスグッドは前ももの筋肉が強く緊張し 硬くなって、この筋肉の止まっているヒザのお皿の下の脛の部分を強く引っ張り続け、一種の剥離骨折を起こすというものです。
つまり、この前ももの筋肉が硬くなる、という状態を改善することができれば、患部へのダメージを減らすことができるわけです。ただ、そのためには前ももの筋肉が硬くなってしまう原因を考えないといけません。この要因として大きいと感じているのがこちらです。
骨盤が後傾した姿勢。写真のように腰が落ちたような姿勢です。
この姿勢をつくって頂いて前ももの筋肉を触って頂くとわかると思いますが、立っているだけで、かなり硬くなっています。
この状態で激しく動き回るわけですから、前ももへの負担は高まり、どんどん硬くなってしまう、ということはイメージしやすいと思います。
■改善ポイントはもも裏の筋肉
この姿勢改善に向けて、私たちがポイントにしていることがあります。それはもも裏の筋肉の柔軟性です。
『奇跡のトレーニング』(2004年 小山裕史著 講談社刊)にも記載がありますが、骨盤の下部からヒザの下まで伸びるもも裏の筋肉が硬くなると、骨盤を下方に引っ張り、骨盤が後傾、腰が落ちたような姿勢になりやすくなります。
ですので、トレーニングの中でも、もも裏の筋肉を動かす種目を積極的にご案内しています。こちらのヒップジョイトというマシンはその一例です。
また、このような姿勢になっている方は、ヒザだけではなく全身が硬く緊張しているケースがほとんどです。
これは単にヒザが痛いだけではなくて、スポーツのパフォーマンスの伸び悩みにも影響します。実際に初動負荷トレーニングに取り組みながら練習に復帰された子が、オスグッドになる前よりも動けるようになったという事例は続出しています。
オスグッドの原因がわからないために、症状がなかなか良くならなかったり、それによって好きなスポーツが楽しめなかったり、というケースが少しでも減るきっかけになれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
==========
■メルマガ登録 無料でできます!
「故障や不調」「スポーツ動作」でお悩みの方が良くなるための「知識、考え方」を不定期でお届けしています。youtubeやblogに非公開の情報も時々届きますので、ぜひご登録ください。
無料メルマガ登録はこちら
この記事を書いた人
小学生からバスケットボールに取り組んできたが「センス、能力のないやつはもっと努力しろ!」と言われ、基礎練習やウエイトトレーニングを人一倍頑張ってきた結果、左手でドリブルがつけなくなる 3ポイントシュートが届かなくなる故障が増える等の事態に直面。従来のトレーニング方法、練習方法に疑問をもち、模索する中で初動負荷トレーニングにたどり着く。雲水グループ創業メンバーの一人。園芸係としても活躍中。詳細はこちらから |