「もっと力を抜いて動きたい」
スポーツでも、日常の動作でも、そう感じることはあると思います。
- 肩に力が入る…
- 脚がこわばる…
- 動き出しで一歩が出づらい…
こういった時は、
「もっとリラックスしなきゃ」
「もっと脱力を意識しなきゃ」
と意識して力を抜こうとされると思います。
ただ実際は、その意識とは裏腹に、力を抜こうと意識するほどかえって力んでしまう…
そんな経験をお持ちの方も少なくないと思います。
今日はその理由の一つを、”動き出しの手前の準備”という視点から見ていきたいと思います。
「脱力すればいい」とは限らない

余分な力を抜くことは大切です。
ただ、動きの面から見ると、力を抜こうとしすぎることで、かえって力みやすくなっているケースも少なくありません。
たとえば、両脚で突っ立った状態から、急にダッシュする場面を思い浮かべてみてください。
完全に力が抜けた状態からだと、すぐには動き出せません。
一度ひざを曲げてタメをつくる人もいれば、片脚を後ろに引いて、後ろ脚で強く蹴り出す人もいるでしょう。
いずれにしても、一瞬のうちにこれらの動きを行いながら、大きな力を出さなければなりませんので、どうしても力みやすくなってしまいます。
トレーニングでは「切り返しの手前」が大事

この視点は、トレーニング動作の中でも大事になります。
たとえばスクワットのように、脚を曲げ伸ばしする動き。
曲げるときに完全に力を抜いてしまうと、ひざの位置が定まらなかったり、勢いよく曲がってくる脚を急に止めて伸ばす方に切り返すことになり、その瞬間に、力みが出やすくなります。
曲げる局面を、必要最小限の意識でゆっくりめにコントロールしておく。
それだけで、切り返しの感触はずいぶん変わってきます。
リラックスとは「何もしない」ことではない

リラックスして動くために、余分な力を抜くことは大切です。
ですが、動きの中で完全に力を抜いてしまうと、かえってスムーズに動きづらくなることがある。
ここが、見落とされやすいところだと思います。
大事なのは、いつでも動き出せるようなバランスで準備しておくこと。
実動作の中では、軽くひざや股関節を曲げておく、足裏の体重の位置をやや前に置いておく。
トレーニングなどのくり返す動きの中では、必要最小限の意識と力で、ひざの位置が前後左右にズレないようにしながら、ゆっくりめに脚を曲げてくる。
そういったことが、動きの質を支えていると考えています。
今回のまとめ
「力を抜こうとしているのに、なぜか力んでしまう」。
そんなときは、もっと力を抜こうと考えることも大事ですが、動き出しの手前で脱力しすぎていないか。
そんなところに目を向けてみると、何か気づきがあるかもしれません。
力を抜くことと、何もしないことは違う。
その間にある「準備の感覚」を、うまくつかんでいただくことがきっと良い動きにつながってくると思います。
追伸:
今回の内容は、文章だけだと少しイメージしづらいと思いますので、実際の動きのイメージをショート動画にまとめました。
トレーニング動作の中で「力を抜きすぎる動き」と「必要最小限の力でコントロールする動き」、これらの違いを
確認していただけます。
気になる方は、ぜひ参考に見てみてください。
▼ショート動画はこちら
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