今回は「初動負荷トレーニングでの目標、次に何を目指せばいいか?」という内容についてお伝えしたいと思います。

最初はトレーニングの成果をすごく感じていたけど、最近は“惰性で続けてる”感じがする



一通りの動きができるようになったけど、この先、何を目指せばいいかわからない…
初動負荷トレーニングに取り組んで「体が動きやすくなった」「楽になった」など、成果を感じ始めた方から、こんなご相談を頂くことがあります。
確かに、初動負荷トレーニングは一般的なウエイトトレーニングのように何キロの重りを上げられるか、というところを重視するトレーニングではないので、入会当初抱えていた課題がある程度改善したり、基本的なトレーニング動作がうまくできるようになった時に、次のステップとしてどのように目標をもって取り組むか、という部分で迷いが出てしまうかもしれません。
良いコンディションを維持できる、というだけでも健康面でのメリットは大きいのですが、目的意識やモチベーションを高く持つということもトレーニングを継続したり、より良い状態を目指すためには必要な部分だと思います。
そこで今回は、「初動負荷トレーニングである程度成果が出た後、何を目指せばいいか?」という内容について解説させて頂きます。
今回の記事をご覧頂くと、、、
●目指すべき目標設定の具体例
●その方向性に沿った具体的な取り組みの一例
等が分かります。
その結果、目標がはっきりして、トレーニングにより楽しく取り組めるきっかけになる部分もあると思いますので、ぜひ最後まで見てみてください。
目指すべきゴールは一つではない


まず初めに目指すべきゴールは一つではない、という内容についてお伝えします。
初動負荷トレーニングにおけるマシン動作の基本的な方向性としては、「無駄な力が入らない中でスムーズに大きな動作を目指す」というのがありますが、その取り組む目的や目標は、一人ひとり違ってしかるべきです。


例えば、スポーツでのパフォーマンスアップを目指す方もいれば、日常生活をもっと快適に過ごしたい方、ケガや痛みの再発を防ぐために取り組んでいる方もいると思います。
さらに、そういった目的に対して課題になっているのが、柔軟性なのか、身体の使い方なのか、動きの中で発揮される筋力なのか等、これも人によって異なります。


ですので、初動負荷トレーニングの中でより成果を上げていくためには、そういった状態に合わせて、目指すゴールを設定することが大切だと思います。
具体的には、、、
- スポーツ動作で軸脚のバランスが不安定になりやすい場合、、、
タイムリーに安定したバランスが取れるように、トレーニング動作の中でそのバランスを意識して感覚を養う
- 身体が硬くて、日常生活の中で良い姿勢を維持しづらい場合
柔軟性をより高めていくことをゴールにする
- 柔軟性はあるけれど、日常動作やスポーツ動作が不安定な場合
より負荷をかけた状態で良いバランス、動きを保てることを目指す
というような形で、目的や身体の状態に合わせて“目指すべきゴール”を調整していくことが大事になると思います。
より柔軟性を高める


では、目指すべきゴールとしての具体例をお伝えしたいと思いますが、まず初めは柔軟性を高めるというテーマについてです。
身体の中で、明らかに硬くなっている場所がある場合は、そこを改善することをゴールに設定していくのが良いと思いますが、そうした“わかりやすい硬さ”がない場合は、どのような柔軟性を目指せばいいのか、少し迷う方もいらっしゃると思います。
そこで、柔軟性を高めるゴールとして意識しやすい2つの例をご紹介したいと思います。
1つは、主に上半身を動かす種目について
**“身体に対してどれだけ肘の位置を後ろに置けるか”**という目標です。


なぜこれが柔軟性の目標としておすすめかというと、この前後の距離が取れるようになることで──
- 肩甲骨が肋骨から後ろへ離れ、肩や腕が自由に動かしやすくなる
- 良い姿勢を楽に保てる
- あるいは歩く・走るといった動作で移動距離がとりやすくなる等、
**身体全体の機能向上に向けて良い影響を与えることが期待できるからです。
具体的な動作のイメージはこのようになります。
そして、もう1つの柔軟性の目標の例としては、“脚がどれだけ横に広がるか”──いわゆる開脚方向の柔軟性になります。
この柔軟性が高まることで──
- 野球などのスポーツにおけるステップの幅が広くなる
- 歩く・走るなどの動作で、歩幅(ストライド)が大きくなる
- 片脚バランスも安定する
等といった、日常動作からスポーツまで、様々な面で好影響を期待できますので、目標として設定頂くのも良いと思います。
具体的な動作の例としては、このような形があります。
より負荷をかけた状態でも良い動きができる
続いて、目標設定のもう一つの例として「より負荷をかけた状態でも、良い動きができる」というテーマをお伝えします。
実際、歩くだけでも、体重の3倍もの負荷がかかっていると言われていますし、スポーツ動作となると、さらに大きな負荷がかかってきます。


ですので、トレーニングの中で適度に負荷をかけることは、実際の動作に近い状態で体を動かせるという点で、
大きなメリットがあります。
具体的には…
・スピーディーな動きの中でもバランスが安定する
・動きの速さを自然な形でコントロールできる
・力まない中で、大きな力を発揮できる
等、こういった要素が高まってくるので、実際のスポーツ動作や日常動作につながりやすくなります。


ただ、より負荷をかけることで、初動負荷トレーニングの基本的な動作のポイントである「無駄な力が入らない中でスムーズに大きな動作を目指す」ということが崩れてしまうと、逆効果になってしまう可能性もあります。
あくまでも**“良いバランス”や“良い動き”が保てる範囲で負荷をかけることが大切**です。
また負荷をかけるというのも、単純に扱う重量を重くするということだけでなく、柔軟性のセクションでお伝えしたようなポジショニングや動き方を変えることも負荷になります。
このあたりは、どちらの方が良い動きを保って行いやすいかで、調整頂ければと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、初動負荷トレーニングである程度成果が出たあと、何を目指せばいいか?という内容について解説させて頂きました。
初動負荷トレーニングを続けていく中で、最初に抱えていた課題がある程度解決してくると、「この先、どこを目指せばいいのか」迷ってしまうこともあると思います。
でもそんなときこそ、
- より柔軟性を高める
- 動きの精度を上げる
- 負荷をかけた中でもブレない動作を身につける
といったように、自分の状態や目的に合わせて新しい目標を設定してみることも、ステップアップにつながる大事な要素だと思います。
今回の内容も、その参考になれば幸いです。
それでは、今回はここまでとなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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