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【股関節の使い方】股関節硬い方によくある3つの誤解とは?

スポーツでしなやかに動きたい
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もし、あなたがこれらを同時に実現しようとするなら、大切なのが「股関節の動き」です。股関節は脚の付け根にある関節で、脚の動きはもちろん、身体の中心近くにあるので姿勢づくりにも関わってきます。

本来、股関節は自由に動く関節なのですが、歩く、走る等の動作の中で体重の数倍もの負荷を支えている影響もあり、周辺の筋肉が緊張して硬くなっている方が多いようです。

そんな股関節を柔らかく動かすには「あるコツ」があるのですが、このコツを知らずに全くが逆のことを意識しているために、、、

  • 本来の可動域以上の硬さを感じてしまっている…
  • 不要な力みが入って さらに硬くしてしまう…

等、損をしてしまっている方も多いです。

そこで今回は、股関節周りが硬い方によくある3つの誤解とそれを改善するためのポイントについて解説させて頂きます。

この記事をご覧頂くと、、、


  • 股関節を柔らかく動かすポイント
  • なぜそのポイントを意識すべきなのか

等がわかるようになっていますので、股関節が硬くて柔らかく動かせない方は、ぜひ最後まで見ていってください。

■動画で解説はこちら

【よくある誤解①】
脚だけで動こうとしている

まず初めに股関節が硬い方の多くが脚だけで動こうとしている、という話をさせて頂きます。

股関節は、骨盤の一部である腸骨が受け皿となり、そこに太ももの骨である大腿骨が収まっているという関節です。

股関節の形状を示した画像

関節の形としては「球関節」と言って前後、左右、捻りも含めてあらゆる方向に動かせるのが特徴です。

ただ自由さがあると言っても限界はあり、股関節の各動作の参考可動域は次のようになります。

股関節屈曲動作と参考可動域を示した画像

脚を上げる動きである「屈曲」が125度

股関節伸展動作と参考可動域を示した画像

脚を後ろにスイングする動きである「伸展」が15度

股関節外転動作と参考可動域を示した画像

脚を外側に上げる動きである「外転」が45度

股関節内転動作と参考可動域を示した画像

脚を内側に寄せる動きである「内転」が20度

股関節外旋動作と参考可動域を示した画像

脚を外側に捻る動きである「外旋」が45度

股関節内旋動作と参考可動域を示した画像

脚を内側に捻る動きである「内旋」が45度

参考文献:「関節可動域表示ならびに測定法」日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会,1995

各動作の詳細については、こちらの動画で解説していますので、こちらも参考に見て頂ければと思います。

股関節6つの動きを解説▶

ただ実際、股関節が柔らかいという方は、この参考可動域以上の動きをされているように見えることも多いと思います。それは股関節を動かす時に、太ももの骨である大腿骨側だけでなく、受け皿である骨盤側が動いているということがあるからです。

こうすることで股関節を大きく動かしても、その動きの一部を骨盤側が担ってくれるので、見た目上、参考可動域以上の動きが可能となります。

股関節が硬いという方ほど、股関節を動かす時に太もも側だけを動こうとされる傾向がありますが、その中で大きく動こうとすると、自分の可動域の限界近くまで動かすことになるので、周りの筋肉は緊張してしまいます。

筋肉の緊張が強いと硬くなってくるので、さらに股関節を硬くしてしまいます。

【よくある誤解②】
片方の股関節だけで動こうとしている

次に股関節が硬い方の多くが、片方の股関節だけで動こうとしている、という話をさせて頂きます。

先ほど、太もも側だけでなく受け皿である骨盤から動いた方が良いという話をさせて頂きましたが、片側の骨盤自体の可動域はあまり大きくありません。

わずかでも動くと、関節の動く範囲は大きくなりますが、実際、股関節を柔らかく大きく使えている方は別のある部分を意識して動かしています。

そのある部分とは反対側の股関節です。

例えば脚を横に挙げる動きを想像してみてください。

片側だけの股関節の動きで言えば、先ほどの参考可動域程度の動きになりますが、反対側の股関節を支点に動くと軸脚股関節で動く分が加わるので、トータルで動く角度は大きくなります。

片側だけの股関節の動きと軸脚股関節からの動きの違いを示した画像
脚を上げる時に片側股関節だけで動く時と反対側股関節から動く時の可動範囲の違い

軸脚のこのような動きに伴って受け皿である骨盤自体も動くので、大きく動いているにもかかわらず
関節や周りの筋肉が過度に緊張していない、という状態ができます。

歩く、走る等、実際の動作の中でも片方の脚が軸脚になって動きますので、このような考え方が大事になってきます。

【よくある誤解➂】
股関節の動きと肩の動きが合っていない

最後3つ目は、股関節と肩の動きが合っていないという話をさせて頂きます。

脚だけでなく、骨盤、反対側の脚から動いている状態であっても股関節を柔らかく動かせないケースがあります。それが肩の動きと股関節の動きが合っていないケースです。

例えば、先ほどの例のように脚を横に上げる動きを想像してみてください。

軸脚側から骨盤を動かし、脚を上げていったとしても、その上にある肩が下がっているとどうでしょう?脚は上がろうとしているのに、肩は下がろうとして反対の下方向への力が加わるため、脚を上げる動きを邪魔してしまいます。窮屈な状態になるので、この状態では股関節を柔らかく動かせません。

このようなシーンでは、軸脚からの骨盤の傾きに合わせて肩のラインも傾くことが大切です。

これにより股関節の動きを邪魔することなく、むしろ助けることができるので、股関節を柔らかく大きく使えることにもつながります。

肩の動きが股関節の動きに影響することを示した画像
脚を上げていったときに同じ側の肩が下がっている時、上がっている時でのバランスの違い

【今回のおさらい】

それでは今回のおさらいです。

今回は股関節が柔らかく動かない方によくある3つの誤解と、改善するためのコツについて解説させて頂きました。

●股関節を動かす時は脚だけでなく骨盤から動かす。

●動かす方だけではなく、反対の股関節から動く意識が大事。

●肩の動きと股関節の動きを合わせることも大事。

こういった内容を紹介させて頂きました。

股関節が硬くて柔らかく動かせない、なかなか柔らかくならないという方は、こういった使い方が
うまくいっていないことが多いので、ぜひ今回の内容を参考に取り組んで頂ければと思います。

それでは今回はここまでになります。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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■この記事を書いた人

小学生からバスケットボールに取り組んできたが「センス、能力のないやつはもっと努力しろ!」と言われ、基礎練習やウエイトトレーニングを人一倍頑張ってきた結果、左手でドリブルがつけなくなる 3ポイントシュートが届かなくなる故障が増える等の事態に直面。従来のトレーニング方法、練習方法に疑問をもち、模索する中で初動負荷トレーニンにたどり着く。雲水グループ創業メンバーの一人。園芸係としても活躍中。詳細はこちらから

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