【変形性膝関節症】鍛えたい…でも不安。そんな方に届けたい“トレーニングの最初の一歩”

今回は、変形性膝関節症の方がトレーニングに取り組む上で、まずどこを改善すべきか?

そして、痛みがあっても安心して始めやすくなる”考え方”や”ポイント”について解説させて頂きます。

最近、階段を降りる時などにひざに痛みを感じるようになってきた…

病院でひざの軟骨がすり減っていると言われてしまった…

脚の筋力が落ちないように鍛えた方がいいと思っているけど、かえって負担にならないか心配…

こんなご相談をよく頂きます。

確かに、日常でひざの痛みの悪化を防いだり、筋力を落とさないように、足腰、ひざ周りの筋肉を鍛える必要性を感じる方は多いと思います。

ただ、やみくもにトレーニングをしてかえってひざが痛くなってしまったり、姿勢のバランスを崩して負担がかかりやすい状態を作ってしまっては元も子もありません。

そこで今回は、私たちの施設でそういった症状の方にも、負担なく、効果的にトレーニングを行って頂くために、お伝えしているポイントについて解説させて頂きます。

今回の記事をご覧頂くと、、、

変形性膝関節症、ひざの痛みを感じる方がまず初めに改善すべきバランス

具体的に初動負荷トレーニングの中でどのような取り組みをしているか

等ということについて、わかるようになっていますので、ご興味ありましたらぜひ最後までご覧ください。

目次

変形性膝関節症の方によくみられるバランス傾向

o脚の男性

それではまず初めに、変形性膝関節症の方によくみられるバランス傾向について解説させて頂きます。

変形性膝関節症は、ひざ関節の軟骨がすり減って痛みや動きの制限などが起こる疾患とされています。〔参考:『整形外科疾患-外来診療のヒント』(医学書院)〕

バランス的には、O脚のような状態が見られることが多く、ひざの内側に症状がある方が多いようです。

このO脚のバランスとひざへの負担の関係としては、、、

O脚でひざの内側にストレスがかかるイメージ図

O脚の場合、ひざの関節を形成する太ももの骨の大腿骨とひざ下の骨である脛骨が真っすぐではなく、上の画像のように偏った形で接触することになり、この場合はひざの内側にストレスがかかることになります。

そして、この状態で痛みが出ると、

STEP
それをかばってひざ周りに力が入りにくくなる…
STEP
ひざを支える筋力が低下する…
STEP
ひざが不安定になって負担がかかるバランスが助長される…
STEP
ひざには より負担がかかる…

こういった悪循環に入ってしまう可能性があります。

そして、この悪循環を断ち切るために、脚の筋力を落とさないような取り組みを勧められたり、希望されるケースが多いようです。

実際、筋力を落とさないのは大事なことなので、私たちの施設でも目的の一つにはしているのですが、その手前でバランス的に負担がかかっている部分があるので、そのバランスを整えることを最も大事にしています。

ではこの負担のかかっているバランスを整えるためにどの部分にアプローチするといいか、次のセクションで解説したいと思います。

ひざに負担がかかるバランスを改善するポイント

では、ひざに負担のかかるバランスを改善するために、どのような部分にアプローチするといいか、ということですが、私たちが特に大事にしているのが“骨盤のバランス”です。

なぜ骨盤かといいますと、この骨盤のバランスによって、O脚状態が助長されてしまうことがあるからです。

骨盤後傾とO脚の関係を示したイメージ図

具体的には、骨盤が後ろに倒れる”後傾”という状態になっていると、いわゆる“骨盤が開く”というような状態になりやすく、脚の付け根である股関節も外側を向きやすくなりますので、O脚のような状態ができやすくなります。

またこの骨盤後傾というバランスは、腰の位置が下げますので、その影響でひざが不必要に曲がってしまってこのこともO脚のバランスを助長してしまいます。

骨盤後傾姿勢の男性

ですので、この骨盤が後傾せずに前方に立ち上がったような状態をトレーニングの中で作っていくことがとても大切になります。

そういった取り組みができますと、単に筋力をつけるというだけでなく、根本的なバランス改善にもつながりますので、より効果的にトレーニングを行って頂けると考えています。

また、ひざの状態によっては

「ちょっとひざに負荷がかかるだけでも痛い」

あるいは

「痛みがあって動かすのに怖さがある」

ひざを直接動かすのにご不安がある場合もあると思いますが、骨盤には背中、横腹など、上半身の筋肉もついていますので、この上半身を動かす中で骨盤のバランスを整えることも可能です。

広背筋と外腹斜筋のイラスト

さらには下半身のポジショニングによって、直接動かさない中でも骨盤周りの筋肉の活動を引き出せたりするので、ひざを直接動かさない中で負担をかけずに取り組むこともできます。

では実際に初動負荷トレーニングの中で行っている具体的な取り組みの一例をご紹介したいと思います。

まとめ

それでは今回のまとめです。

今回は、変形性膝関節症の方がトレーニングに取り組む際に、まず見直すべき“体のバランス”と、その整え方について解説させていただきました。

O脚のようなバランスがひざに影響していることが多い

骨盤後傾でO脚のバランスになりやすいので、骨盤を前方に立ち上がるバランスづくりが大事

ひざを直接動かせない場合でも、上半身の動きから骨盤にアプローチできる

こういった内容をお伝えさせて頂きました。

ひざの痛みがあるとトレーニングということに不安をお持ちの方もいると思います。

ただ、根本的なバランス改善のために骨盤が大事ということや、直接ひざを動かさない中でも負担をかけないバランス作りにつながるということが分かると、前向きに一歩踏み出すきっかけになる部分もあると思いますので、ぜひ今回の内容も参考にして頂ければと思います。

ちなみにマシン動作以外で、骨盤が前方に立ち上がった姿勢づくりのポイントについては別の動画でも解説していますので、ご興味ありましたら、こちらも参考にご覧頂ければと思います。

それでは今回はここまでとなります。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

■参考文献
・寺山和雄,堀尾重治『整形外科疾患-外来診療のヒント』医学書院, 2005年

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