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【老化は硬化?】柔軟性の低下が筋力低下の原因になる理由

最近、こんな変化はありませんか?

✅ 疲れやすくなった
✅ つまづきやすくなった
✅ 猫背になってきた
✅ 階段降りる時 ヒザが痛い
✅ 周りの歩く速さについていけない

これらは 60代を過ぎた頃から、表面化してくるお身体の不調です。

このような原因を、筋力低下と考えて筋トレに励む方もいると思いますが、実は筋トレが逆効果な場合があることをご存じでしょうか?

このことを知らないために、トレーニングに励むものの、どこかを痛めてしまったり、筋肉はついたけど速く歩けない、すぐに疲れてしまう、等ということにつながりかねません。

そこで今回は、老化の原因として筋力、柔軟性等の面にフォーカスして解説させて頂きたいと思います。

老化=筋力低下ではない?

年齢を重ねると筋力が落ちる、というイメージがあります。

確かにそういった部分が全くないわけではないのですが、実際は、神経系の機能が低下して、余分な力が抜けづらくなってくることで筋力低下を感じている、ということが非常に多いです。

なぜ、余分な力が抜けないことが筋力低下につながるのか?

それは、ひじを曲げる動きで考えるとわかりやすいのでご紹介します。

ひじを曲げる時は、ひじを曲げる作用を持つ上腕二頭筋(力こぶの筋肉)が働きますが、余分な力が入りやすい状態では、この時にひじを伸ばす筋肉である上腕三頭筋(二の腕の筋肉)も強く働いてしまう、という状態になってしまいます。

このような状態では、ひじを曲げる筋肉が「100」の力を出していたとしても、ひじを伸ばす筋肉が「60」の力を出していると、結果的に出ている力はわずかに「40」だけ、という、何とも効率の悪い状態になってしまいます。

しかも、エネルギー自体は、ひじを曲げる動きと伸ばす動きで合計「160」ものエネルギーを使っているので、すぐに疲れてしまいます。

このような状態に対して、一般的な筋トレ、ウエイトトレーニングは、どれだけ力を込められるか、というところにフォーカスしたものが多いので、さらに余分な力が入りやすくなってしまう可能性があります。

老化予防に取り組むべきこととは?

では老化予防のために、どのような取り組みをするといいか、ということですが、ポイントは柔軟性を高めることにあります。

筋肉を適度に伸ばし、そこからタイムリーに緩めることで、神経も適度に刺激されて活性化しやすくなります。

ただし、筋肉を伸ばし続けるような形でのストレッチは良くありません。

ストレッチをする男性

なぜかというと、伸ばし続けるようなストレッチでは、神経系に対して筋トレをしている時と同じような状況をつくってしまうからです。

筋肉が一定以上伸ばされると、まず筋肉内のセンサーである筋紡錘が「伸ばされた」という情報を感知して身体の中枢に情報を送り、そこから、伸ばされ過ぎないように元に戻そうとする指令が筋肉に届きます。

これにより、身体は筋肉が過剰に伸ばされることを防いでいるのですが、ストレッチで筋肉を伸ばし続けてると、この戻ろうとしている筋肉を無理矢理伸ばし続けているという状態になります。

これは、力を込め続ける筋トレをしている時と同じような状態で、神経系の機能も活性化せず、スムーズに身体を動かしづらくなる傾向があります。

したがって、ストレッチの中で余分な力が入りづらい状態を求めるなら、伸ばされたらタイミングよく緩める、ということを繰り返す、動きを伴ったストレッチが大事になります。

動きを伴ったストレッチ動作のイメージ

このような見方をすると、老化現象の一部である「筋力低下」「疲れやすさ」等というところと「柔軟性」が結びついてくるのでないでしょうか?

柔軟性を高めて老化予防に取り組む方の声

それでは最後に、老化予防のために柔軟性を高める必要性に気づき、実際に私たちと取り組む86歳、熊沢登様の声をご紹介させて頂きます。

この方、とにかくアグレッシブ!

86歳で会社経営されていて、毎週、愛知から東京まで電車移動されているそうです。

その合間をぬって私たちの施設にお越し頂いているのですが、86歳とは思えない、しなやかな動作、しなやかな歩き方。

まさに「生涯現役」を見事に体現されています。

そんな熊沢様が大事にしていることが「身体を柔らかく保つこと」。

50代の頃にセスナに乗られていたことがあって、その時に恐怖から操縦席でハンドルをギュっと握りしめていたそうですが、降りる時になってその指をほどこうとしたところ、握ったまま固まってしまって
自力でほどくことができなかったそうです。

そこから、年齢を重ねるごとにその時と同じような状態が、日常生活でも度々見られるようになってきて筋肉を柔らかくする必要性を感じるようになった、とおっしゃっていました。

そんな熊沢様の実際のインタビューの様子はこちら

今回のまとめ

それでは今回のまとめです。

今回は「柔軟性の低下が老化の原因になる理由」について解説させて頂きました。


🔴老化の原因の一つは余分な力が入りやすくなること

🔴余分な力が入りやすいと、力が発揮しづらく疲れやすい

🔴動きを伴いながら筋肉を適度に伸ばし、緩める動きを繰り返すのが大事


身体の老化は年齢を重ねていくと、すべての方が直面するテーマでありますが、予防のための正しい方向性を知っておくことで、急な機能低下を防いだり、早い段階から予防に取り組める等、色々メリットがあると思いますので、ぜひ今回の内容も参考にして頂ければと思います。

それでは今回はここまでとなります。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。


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■この記事を書いた人

小学生からバスケットボールに取り組んできたが「センス、能力のないやつはもっと努力しろ!」と言われ、基礎練習やウエイトトレーニングを人一倍頑張ってきた結果、左手でドリブルがつけなくなる 3ポイントシュートが届かなくなる故障が増える等の事態に直面。従来のトレーニング方法、練習方法に疑問をもち、模索する中で初動負荷トレーニングにたどり着く。雲水グループ創業メンバーの一人。詳細はこちらから

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