今回は、スポーツでしなやかに動くために柔軟性より大切なこと、というテーマについて解説したいと思います。
✅スポーツでしなやかに動くためには、とにかく筋肉が柔らかければいい?
✅柔らかければ柔らかいほど、パフォーマンスが上がる?
こんなイメージをお持ちの方もいると思います。
確かに、柔らかいことは、スポーツでしなやかに動くために大事な要素です。ただ実際、柔らかいだけではスポーツのパフォーマンス向上につながらない部分があります。
実はスポーツでしなやかに動くためには、柔軟性だけでなく、あるポイントを押さえる必要があるのですが、このことを知らずに回り道してしまっている方も少なくありません。
そこで今回は「スポーツでしなやかに動くために柔軟性より大切なこと」というテーマでお伝えしたいと思います。
この記事をご覧頂くと、、、
🔴スポーツでしなやかに動くための重要ポイント
🔴その具体的な事例
等がわかるようになっていますので、ぜひ最後まで見ていってください。
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柔軟性だけではダメな理由
まず初めに、柔軟性だけではダメな理由について解説させて頂きます。
プロ野球やプロゴルフのトップ選手で、このようなストレッチが柔らかいというシーンをメディアでご覧になった方もいると思います。
実際、しなやかに動き、高いパフォーマンスを発揮するアスリートには、柔軟性が高い方が多いと思います。柔軟性が高いことで、関節が大きく自由に使えるために、しなやかなスポーツ動作につながっているという見方ができるかもしれません。
一方で、身体はとても柔らかいのに、パフォーマンスはあまり高くない、という方もいらっしゃいます。
この差はいったい何なのか?
これを紐解くには「柔軟で自由に動く」ということを、別の視点から考える必要があります。
柔軟で自由に動くということは、裏を返せば良くない動きもできてしまう、ということになりますので、その使い方を誤ってしまうと自由に動くことが仇となり、ロスの大きい動作になってしまう可能性があるということです。
例えば、ボールを投げるようなシーンを想像してみてください。
肩の関節が柔らかいからといって、目いっぱい後ろに腕を引いて投げるような動作をするとどうでしょう。
力を前方向に発揮したいのに、後ろに大きく動くことで、反対方向に向かう力が大きくなり、結果的に投げる力は大きくロスしてしまいます。
こういう動作は身体が柔らかい人に限らず、身体に大きな負担をかけますので、気を付けたいところです。
最も大切なのは力が生まれるポジション
次に最も大事なのは、力が生まれるポジションつくること、という話をさせて頂きます。
先程、ボールを投げる例でもご紹介させて頂きましたが、身体が柔らかくなってもその使い方を誤ってしまうと、高いパフォーマンスは発揮できない、ということがあります。
元々、ロスのある身体の使い方をしていた人が、柔らかくなった身体で、その良くない身体の使い方を強調するように使ってしまうと、マイナスに働く可能性がある、ということです。
しなやかに動くために、最も大事なことは「力が生まれるポジション」が取れることです。
先程のボールを投げる例で言うと、大きく後ろに引いてしまうとロスになりますが、引かずに手の位置に身体が入っていくというイメージであればどうでしょう。
先程のようなマイナス方向の力は働くことなく、胸や肩甲骨周りがストレッチされ、ロスなく前方に力を発揮できる準備が整います。
こういうポジションがとれるかどうか、こういう使い方ができるかどうかが、スポーツの中でのパフォーマンスに大きな差をもたらします。
身体が硬いと、こういうポジションを取ること自体が難しいので、まず柔らかくしておくことが大事になりますが、柔らかい状態をつくったうえで、このような力が生まれるポジションが取れること、そこにもっていくためのロスのない身体の使い方ができること、ここを目指すことがスポーツ動作をしなやかにするために大切になってきます。
つまり、「柔軟性が高まること」はゴールではなく、ロスなく力を生み出すポジション、身体バランスをつくるための「1つの要素」であるというような捉え方をして頂くのが良いと考えます。
今回のまとめ
それでは今回のまとめです。
今回はスポーツでしなやかに動くために、柔軟性より大切なことというテーマでお送りしてきました。
◉柔らかく自由に動くという状態には 良くない動きもできてしまうという側面がある
◉自分の身体をコントロールして 自然に力が生まれるポジションをつくれることが大事
◉柔軟性が高いということは このポジションをつくるために必要な要素である
こういった内容をご紹介させて頂きました。
身体が硬くて思うように動かせないという状態では、どうにもしようがないので第一歩として柔軟性を高め、自由に動かせることは大事なのですが、柔らかくなってもそれをコントロールする術を持たなければパフォーマンスにつながらない、ということも合わせてご理解頂ければと思います。
それでは今回はここまでとなります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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