今回は、歩くとヒザが痛い、つまづきやすい、という方に共通した歩き方の特徴について解説させて頂きます。
実は先日、こんな質問を頂きました。
「ヒザの痛みが出にくい、かつ転びにくい歩き方のポイントを教えてください。」
確かに、ひざの痛みが出やすいということと、転びやすいというお悩みはセットになっているケースも多いです。
このようなお悩みに対して、ひざの筋力を鍛える、あるいは足を高く上げる、という中で対処しようとするケースも多いですが、実際これらはマイナスに働くケースも少なくありません。
そこで今回は、ひざが痛い、つまづきやすい、という方の歩き方の共通点について解説させて頂きます。
この記事をご覧頂くと、、、
🔴歩くとひざが痛い、つまづきやすい、という方に共通する原因
🔴具体的なバランス改善の方法
等についてわかるようになっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
■動画で解説はこちら
ひざに負担をかけ、つまづきやすくなる歩き方の共通点
歩くとヒザが痛い、つまづきやすい、という原因はいくつか考えられますが、最も多いケースとして「腰の位置が下がる」ということがあります。
腰の位置が下がると、脚と地面の距離が近くなるので、常にひざが曲がってしまいます。
常にひざが曲がった状態で歩くと、ひざには1歩ごとに負担がかかり、痛める原因になります。
また腰の位置が下がった姿勢は、脚全体の位置が下がっているために、通常よりも高く脚を上げないと
足が地面に引っかかってしまうので、つまづいて転びやすくなってしまいます。
こういった状態に対して、筋肉を硬くするような鍛え方をしてしまうと、腰が伸ばしづらくなって腰の位置は下がりや少なりますし、脚をより高く上げようとすることも、腰が落ちることにつながりますので、なかなかうまくいかないことが多いです。
根本的な改善のためには「腰の位置を高くして歩く」これが大事になってきます。
腰の位置を高くして歩くポイント
それではどのようにすると、腰の位置を高くして歩けるか、ということですが、ポイントは大きく4つあります。
①腰幅で立つ
まず1つ目は腰幅で立つ、ということです。
なぜ腰幅かというと脚の付け根は股関節ですので、この股関節の真下に足があると、足は真っ直ぐラインがそろいやすくなるからです。
脚のラインが真っすぐに揃うことで、地面から腰までの距離は最も長く取れますので、腰の位置も高く保ちやすくなるのですが、これが斜めになったり、x脚のような状態になると、地面からの直線距離が短くなりますので、腰の位置を高く保てません。
ですので、まず一つ目は腰の位置を高くする、これが大事になります。
②足裏の外側に体重
次に2つ目ですが、この腰幅で立った状態で、足の裏の外側に体重を乗せます。
外側といっても足の内側が完全に床から離れてしまうわけではなく、足裏が全部床に着いた状態で外側に乗ってる、という状態です。
多くの方が親指側に体重を乗せてしまう傾向がありますが、親指側内側に乗ってしまうと、どうしてもひざと足首が内側に入って、先ほどご紹介させて頂いたX脚のような状態になりやすくなります。
この状態では足のラインが真っ直ぐそろわないために、腰の位置を高く保てなくなりますので、足の裏の外側に体重、これが大事になります。
③おへその下を前に
腰幅のスタンス、足裏の外側に体重を乗せて頂いた上でおへその下を前に持ってきます。
現代人は座っている時間が長い影響か、お尻が後ろに引ける傾向があります。
後ろに引けることで腰が真っすぐ伸びなくなるために、これも腰の位置を下げてしまう要因になります。
感覚的におへそを前に出そうとすると、その下にあるお尻が後に残ってしまう傾向があるので、おへそのちょっと下を少し前に持ってくる、という動きが大事です。
④両腕を上に上げる
最後4つ目ですが、③の姿勢をとった状態で、さらに腰の位置を高くするために、もう1つテクニックがあります。
それは両腕を上に上げる動きを加えるということです。
①~③までのバランスを押さえたうえで、両腕を前から上げていって背伸びをするような状態をつくります。
この状態から腕を真横に下ろしていくと、先ほどの腰の位置高くなって、少し目線が高くなったような状態ができると思います。
今回のまとめ
それでは今回のまとめです。
今回はひざの痛み、つまづきやすい、という方に見られる歩き方の共通点と、その改善方法について解説させて頂きました。
●腰の位置が下がった状態が ひざ痛やつまづきやすさの原因になる
●腰の位置を高く保って歩くことが大事
●4つのステップで腰の位置は高くできる
こういった内容をお伝えさせて頂きました。
歩くとヒザが痛い、つまづきやすい、というのは一見すると、別々の原因があるようにも思えますが、歩くという動作全体でみていくと、共通した根本的な原因が見えてきます。
ひざの痛みやつまづきやすさでお困りの方は参考にして頂ければと思います。
それでは今回はここまでとなります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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