「あれ!?左右の肩の高さがずいぶん違う?」
鏡に映った自分の姿を見て、こんな風に感じたことはないでしょうか?
肩が下がっていてもそれほど気にしていない方が多いかもしれませんが、実は肩こりや腰痛の原因になったり、スポーツで右には動きやすいけど、左には動きづらい等、パフォーマンスの偏りの原因になったりします。
「下がった肩を上げればいいだけなんじゃ…?」
と考える方もいるかもしれませんが、問題はそうシンプルではありません。
なぜなら、根本的な原因は肩以外にあることが多いからです。
このことを知らずに、一生懸命下がった肩を上げているとすれば、バランスが良くならないばかりか、別の不調の原因を作ってしまう可能性があります。
そこで今回は、片方の肩だけが下がる根本的な原因と改善方法について解説させて頂きます。
この動画をご覧頂くと、、、
・なぜ片方の肩だけ下がるのか
・肩が下がると何が良くないのか
・どのようにバランスを整えていけばいいか
ということがわかるようになっていますので、ぜひ最後まで見ていってください。
■動画で解説はこちら
■なぜ肩が下がるのか?
まず初めに片方の肩だけが下がる原因について、解説したいと思います。
実際、肩が下がる原因はいくつかあると思いますが、ここでは私たちが対応させて頂く中で多くのケースで見られるバランスの一例をご紹介させて頂きます。
片方の肩が下がっている方に多く見られるバランスは、この画像のように骨盤が反対側にズレやすい、ということです。

立っている状態で、骨盤の位置を左右どちらかにずらして頂くとわかりやすいですが、このようなバランスを取ると反射的に反対の肩が下がることが確認できると思います。
両足で立っている時よりも、歩く時等、片脚で支える場面で、このズレは大きくなる傾向がありますので歩く動作の中では、このようなバランスの変化がより顕著になります。
また、こういったバランスは、日常のありとあらゆる場面で無意識にとられていることが多く、それがこのバランスの定着を促してしまい、なかなかバランスが改善しない原因になっています。
■肩が下がるデメリット
次に、肩が下がるバランスのデメリットについて詳しく解説したいと思います。
先程ご紹介したような骨盤が左右どちらかにズレ、反対の肩が下がっているバランスの場合、肩が下がるだけでなく、バランスを取るために頭の位置も変化します。
これにより、首の片側は常に縮んでいる状態、反対側は常に伸ばされている状態になります。

筋肉が伸ばされていても伸ばされっぱなしでは、緊張が高まってくるので肩こりや首コリの原因になってしまいます。
その他の部位に注目してみると、肩が下がった側の背中の筋肉は、反対側に比べて縮んでいる状態が続きますので硬くなってきます。

こういった状態は、背中の痛みや腰痛などにもつながる可能性があります。
骨盤周りでいえば、肩が下がっている側の反対の股関節は外側が常に伸ばされっぱなし、内側が常に縮みっぱなしという状態になるので、股関節が硬さにもつながります。

またこの状態では、地面をうまく押しづらいことに加え、骨盤自体は外側にズレようとしているので反対側に身体が移動しづらくなります。
右には移動しやすいけど、左には行きづらいというケースや真っ直ぐ移動する時でも、どちらかの脚を軸にした時に地面をうまく押せない等がある場合は、脚の筋力不足を考える前に、このようなバランスのズレがないか、確認して頂くことをおススメ致します。

■バランス改善のポイント
ではこのようなバランスを改善するポイントですが、意識だけで整えるのは難しいので、まず先程のようなバランスで硬くなりやすい部分の柔軟性を高めるということに取り組む必要があります。
具体的には、肩が下がっている側の背中や身体の側面、反対側の股関節内側等へのアプローチを積極的に行うことが多いです。

またこういった筋肉のバランスを整えたうえで、歩く動き等、実際の動作の中で骨盤の位置が外側にズレないようなバランスづくりを行っていくことで、良いバランスを身体が覚え、根本的な改善につながっていきます。
■おさらい
それでは今回のまとめです。
今回は、片方の肩だけが下がる原因と改善ポイントについて解説させて頂きました。
🔴片方の肩が下がる原因の一つは骨盤が反対側にズレること
🔴片方の肩が下がるバランスは 肩こり、首コリ、腰痛、股関節の硬さ等につながる可能性がある。
🔴肩が下がったバランスで 硬くなる部分の柔軟性を高めることが大事
こういった内容をご紹介させて頂きました。
「片方の肩だけが下がる」というような身体バランスは、普段の動作のクセが影響していることが多く、なかなか改善するのが難しいテーマでありますが、まずは根本的な原因を知り、正しい方向性を持って取り組んで頂くことで、改善につながってくると思いますので、ぜひ今回の内容を参考に一歩踏み出して頂ければと思います。
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