こんにちは。スタッフの村瀬です。
先日、中学生の会員さんから
Q. 速いボールを投げるために、もっと筋肉をつけたいんですが…
というご相談をうけました。
大きなパワーを発揮するためには、大きな筋肉が必要というイメージがあるからか、このようなご相談を受けることは多いです。
確かに、ある程度の筋肉量は必要です。
しかし、筋肉をつけることで、本当に球速は上がるのでしょうか。
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■筋肉=球速という幻想
皆さん思い出してみてください。
プロ野球でいわゆる剛速球と言われる150㎞/h 近いボールを投げる選手が、全員大きい筋肉を身にまとっているでしょうか。少なくとも、全員ではないと思います。中には細身の選手もいますよね。
もっといえば、ボディービルダーが150㎞/h 投げられるかというと、そうでもありません。
このことから必ずしも、身体や筋肉の大きさで投げるボールのスピードが決まるわけではないことが分かると思います。
■速いボールを投げるために必要なこと
では、速いボールを投げる選手はどの点が優れているのでしょうか。
それは身体の使い方です。
重心移動を利用して力を生み出し、生み出した力を効率よくボールに伝えるような身体の使い方に優れています。
ただ言うは易しで、このような動きを身につけることはなかなか難しいのですが、この動きを最短で身につけるために、できることはあります。
それは「関節が適切に動く状態」を作っておくことです。
関節が適切に動けば、投げる動作をするときに邪魔する要素が一つなくなるので、良い動きが表現しやすくなります。
つまり、速いボールを投げるためには、
A. 筋肉を鍛えるよりも、先に動き方を鍛える、関節の動きを適切に保つような取り組みが必要です。
そして投げる動作の中で、関節が適切に動くことで、必要な筋肉が活動し、発達していくという流れが自然で理想的です。
野球だけに限らず、他のスポーツをされている方にも参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
この記事を書いた人
村瀬 夢之介(むらせ ゆめのすけ) 昔から体を動かすことが大好きで小学生の時にバドミントンと出会い、そこから中学、高校、大学と打ち込み、実業団でも活躍。しかし、働きながら競技を続けていく中で、バドミントンではなく「誰かの役に立つ仕事がしたい!」そんな思いが芽生え、ワールドウィングの初動負荷トレーナーという仕事にたどり着く。詳細はこちらから |