健康のための理想的な歩数とは?
「1日1万歩 歩きましょう」
このような話を聞いたことはないでしょうか?
テレビやウォーキング本、万歩計等の目標値として、書かれているのをよく目にしますね。
ただ、この1万歩という歩数に、あまり明確な根拠はないようです。(1万歩 歩くのに相当するカロリーを消費するのが望ましいという研究はあるようです)
最適な歩数について調べた海外の研究がありました。
平均72歳の女性16741名を対象に、1日2000歩程度の方から7500歩の方までは歩数が増えるに伴って死亡率が減少する、という結果が得られたようです。
興味深いのは7500歩以上歩数が増えても、死亡率は横ばいだったということ。
【JAMA Internal Medicine May 29, 2019】
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2734709
つまり70代くらいの方にとって、たくさん歩けば歩くほど、健康になれるというものではない、という内容です。
歩数よりも「歩き方」を大切にしたい
では「7500歩歩きましょう」が良いのか、というと私はそうは思いません。
なぜなら、歩き方の良し悪し、着用するシューズ、その他個々の状態によって、同じ1万歩、7500歩を歩いたとしても身体への影響は変わってくると思うからです。
少し歩くとヒザが痛くなる、足が疲れる等のような歩き方で「1万歩」「7500歩」歩いたとしてもそれが本当に身体に良いのか、逆に負担の少ない歩き方をマスターしている人であればもっと長い距離を歩いたとしてもプラスになるんではないか、と考えます。
だからこそ、私たちとしては、歩数や距離、時間だけを指標にするのではなく、どんな動作で何歩、何分歩いたのか、というところを大切にお伝えしていきたい、と思っています。
それが1歩でも2歩でも、1分でも2分でも、良い動作であれば、本質的な健康づくりにつながると思いますので。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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