このトレーニングは野手向き?投手向き?

先日、WEBより次のようなご質問を頂きました。

こちらでトレーニングを考えていると話をしたら、ピッチャーの息子にはあまり向いていないトレーニングだと、とある方から聞きました。あまり力が入らなくなると……あまりよく意味がわからないのですが、そのようなことはありますか?(40代女性より)

実際この手の話よく聞きます。

投手には良いけど野手には、、、

野球には良いけどサッカーには、、、

若い人にはいいけど、、、等々。

捉え方は個人の自由ですので、それについてどうのこうの言うつもりはないのですが、誤った認識、情報によって、子供さんの幸せを願うお母様を惑わせてしまうような状態はいけないと思うので、こちらで回答させて頂きます。

さて「初動負荷トレーニングは投手には不向きなのか?」ということについてですが、決してそのようなことはありません。実際、圧倒的多数のプロ野球、アマチュアの投手、小、中学生、高校生、大学生投手が、球速が伸びる、コントロールが安定する、故障が減る等、成果を上げています。

私たちの施設に通われている投手の声を、ごく一部ですがご紹介させて頂きます。


肩の腱板を損傷して、2か月程ボールが投げられなくなりました。そこから初動負荷トレーニングに通うようになり、身体全体、肩回りの可動域も広がり、今では全力で投げられる程回復しました。悪くなっていたフォームも下半身が使えるフォームとなり、ボールも変わってきました。これからも続けてトレーニングしていきたいと思います。(17歳男性 chukyo様)

 

当初、私の身体は硬く、野球ができるまでには準備運動が1時間程度必要でした。しかしトレーニングを継続するにつれ、徐々に身体の柔軟性が生まれ、野球ができるまでの準備運動時間も以前の半分で済むようになりました。さらには投球する球質も変化し、回転数の多い伸びのある直球が投げられるようになりました。また仕事柄PCを使うことが多く、肩こりしやすかったのですが、今ではかなり改善されました。今後も大好きな野球を続けるためにも、健康維持するためにもトレーニングを継続していくつもりです。『目指せ、山本昌さん』です。今後ともよろしくお願いします。(46歳男性 磯村恵樹 様)

 

肩回りが柔らかくなって、しなやかに投げられるようになった。下半身が柔らかくなって足が速くなった。(14歳男性 杉崎蒼汰様)

 

筋肉の質が変わってきているのがわかる。実際に投げたり走ったりしても軽い力感で以前より速い球が投げられたり、早く走れたりできるようになった。トレーニングではきつさがあいので、毎日行っても全然苦にならない。(高校生男子 投手)

 

■プロ野球選手の記事はこちらから
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/3666

もちろん、投手に限らず、野手にも有効です。サッカー選手にも、子供にも中高年の方、高齢者と呼ばれる方にもおススメできます。なぜなら皆、同じ機能を持った人間だから。野手に良いトレーニングであるならば投手にも良いはずですし、アスリートが良くなるトレーニングなら子供や高齢者も良くなるものであるのが自然です。身体が動きやすくなりたい、というのは皆様共通のテーマであるようにも感じます。

また今回のご質問の中に「あまり力が入らなくなる...」と言われたという内容がありました。これについては大切なテーマだと思いますので、もう少し深く掘り下げて考えてみます。

初動負荷トレーニングに取り組む投手の感想として、次のような共通点があります。

「あまり力を入れなくても速いボールが投げられる」

初動負荷トレーニングによりスムーズに身体が動き、ロスなく力がボールに伝わりやすくなることから、このように表現される方が多いのかもしれません。この「ロスなく」というのがポイントです。つまり、どれだけ筋力があっても、その力がマイナス方向に作用すると、実際発揮している力は少なくなるということです。

これはとってもシンプルな話です。

例えば腕を伸ばすような動きをするとします。この時、腕を伸ばす筋肉が100の力を出していたとしても、同時に腕を曲げる筋肉が50の力を出しているならば、実際腕を伸ばす力は50しか発揮できていないということになります(実際はこんな単純ではないと思いますが、、、)。

でも使用しているエネルギーは150。

本来必要なエネルギーの3倍使用しているわけですから、すぐに疲れてしまいますね。これがいわゆる「力んだ動き」です。つまりロスのないスムーズな動作は、スピードやパワーだけでなく、スタミナにも好影響があるということです。

疲れづらい動き方というのはスポーツ選手だけではなく、一般の方にも大切な要素ですね。

さてこのように大切なロスなく動く、というテーマですが、これを言い換えると「あまり力が要らなくなる」とも表現できます。さらに言い換えると「余分な力が入らなくなる」。この言葉尻だけとらえると「力が入らなくなる」となり、投手に良くない、なんて伝言ゲームのような形で伝わってしまったのかもしれません。

色々書いてきましたが、最終的には実際やってみるというのが一番確かな解決策だと思います。百聞は一見に如かず。目的にマッチしたものであるならば、1回やるだけでも何かしらの手ごたえを感じるはずです。

私たちの施設では無料で1回体験できるようにしていますので、ぜひご質問頂いたお母様も一緒に体験にお越しください。そして確認して下さい。このトレーニングが投手にも大きなプラスになることを。

最後までお読み頂きありがとうございました。

■無料体験紹介ページはこちら
https://worldwing-unsui.net/kengaku/

 

この記事を書いた人

宇都宮 裕(うつのみや ひろし)

愛媛県今治市出身。小学生からバスケットボールに取り組んできたが「センス、能力のないやつはもっと努力しろ!」と言われ、基礎練習やウエイトトレーニングを人一倍頑張ってきた結果、左手でドリブルがつけなくなる、3ポイントシュートが届かなくなる、故障が増えるなどの事態に直面。従来のトレーニング法、練習法等に疑問をもち、模索する中で初動負荷トレーニングにたどり着く。雲水グループ創業メンバーの一人。園芸係としても活躍中。詳細はこちらから

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