肩が凝っているんですが
この筋肉をどう伸ばせば良いですか?
こんなご相談をよく頂きます。
確かに筋肉がコリで、強張っている感じがするので、伸ばしたくなる気持ちはわかりますが、多くの場合、肩こりの筋肉は伸ばさない方が良いです。
なぜかというと、肩こりの筋肉は「伸ばされ続けることで凝っている」ということがあるからです。
今回はこういった内容について解説させて頂きます。
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なぜ肩こりの筋肉を伸ばさない方が良いのか?
肩こりの筋肉として、よく知られているのが、首から背中にかけて広がる「僧帽筋」という筋肉です。
この筋肉は真っ直ぐ立った時に腕の重さを支えることになります。
この状態で僧帽筋には、常に下方向に伸ばされる力が加わっていることになり、これが続くことで筋肉は緊張して凝ってくるというのが肩こりの一つのメカニズムです。
ストレッチで筋肉を伸ばしっぱなしにしていると、終わった後に張ったような状態になった経験がある方もいらっしゃると思いますが、ああいったイメージで、肩こりの筋肉も伸ばされ続けて凝っているという状態があります。
じゃあ縮めた方が良いんじゃないか?
こういう発想にもなってきますが、伸ばされ続けることですでに緊張状態にあるので、縮めることでも緊張します。
伸ばすべき筋肉はココ
じゃあ、どこを伸ばせばいいか、ということですが、ポイントは肩が引き下げられているバランスで特に縮まっている筋肉を伸ばすということです。
その筋肉はどこかというと肋骨の上の方から肩甲骨の内側に広がっている「前鋸筋」という筋肉です。
「前鋸筋」はパンチを打つ筋肉としてよく知られていますが、腕を前に伸ばすような動きでよく使われます。
日常生活でも、パソコン作業をしたり、家事をしたりという中で腕を身体の前で作業されることが多いので、このような中で前鋸筋は縮まっていることが多いです。
では前鋸筋を伸ばすにはどうしたらいいか、ということですが、先ほどご紹介させて頂いた腕を前に伸ばす動きの反対の、腕を後ろに伸ばすような動きが必要になります。
腕を後ろに動かす動きを行いながら、前鋸筋が柔らかくなってくると肩の位置が後ろに起きやすくなる傾向があります。
肩位置が後ろに置きやすくなると、僧帽筋にダイレクトにかかっていた負荷が分散されるので、僧帽筋の負担が少なくなり、肩こり軽減につながります。
ただ、腕を後ろに動かすといっても、肩が前に出た状態では前鋸筋を十分伸ばせませんので、肩が後ろに収まった状態で腕を後ろに動かすという動きが必要になります。
今回のまとめ
それでは今回のまとめです。
今回は肩こりの時に伸ばすべき筋肉について解説させて頂きました。
・肩こりの筋肉である「僧帽筋」は伸ばさない方が良い。
・伸ばすべきは「前鋸筋」
・前鋸筋を柔らかくなり、硬い位置が後ろに置きやすくなると僧帽筋への負担が分散される
こういった内容をご紹介させて頂きました。
肩こりの原因はいくつかあると思いますが、今回ご紹介した前鋸筋が強く影響していることも多いので、ぜひ今回の内容も参考にして頂けたらと思います。
それでは今回はここまでになります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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