(ワールドウィング雲水グループオーナーからのメッセージより)
今年の8月で44歳になりました。
私は誕生日を迎える前になるといつも、
大切な書類や思い出の品などがしまってある箱を引っ張り出して、整理をします。
これは20歳の時から始めた習慣で、物理的な所有物の整理整頓をするというよりは、
古い自分を捨てて、新しい自分に生まれ変わるために行う儀式のようなものです。
捨てることによって減る物がある一方で、増えるものもあります。
必ず増える物は、大切なことを書き留めておくノートです。
それらのノートを見ると「10年前はこんなことを考えていたんだな」と、
過去の自分が懐かしく思い出されることもあれば、
他人が書いたように思える文章もあるからおもしろいものです。
今年、20年以上前のノートをパラパラとめくっていたら、
減量(ダイエット)に関する興味深い記録を見つけました。
フルコンタクト空手の現役選手として、全日本大会に出場していた頃のものです。
身長170センチ、体重70キロ前後の体型だった私は、都度体重をコントロールして、
大会の出場カテゴリーを、軽量級にするか中量級にするかを選択していました。
体重にして、65kg〜75kgを行き来していたことになります。
今ではもう、そのような芸当はできませんが、
当時は比較的楽に、自由に体重をコントロールしていました。
その減量の秘訣とは、、、「空腹時にトレーニングする」です。
そもそも空腹感は「脳」が感じるもので、「胃」ではありません。
空腹感とは、血糖値が少なくなってきたことを脳が察知することによってつくりだされます。
脳にとってのエネルギー源はブドウ糖ですから、
ブドウ糖が不足すると身体のさまざまなコントロールがむずかしくなります。
そのような事態を防ぐため、一定の血糖値を保つために、
脳は空腹感をつくりだして、私たちに食事をするように催促するのです。
脳は血糖値が一定値以上であれば空腹を感じませんから、
食事をしないで血糖値を上げることができれば、ダイエット効果が生まれます。
その方法が、空腹時に運動することなのです。
血糖値が低い状態で運動すると、さらに血糖値が下がりますから、
体はこれを防ぐために肝臓と内臓のまわりにある脂肪を糖に変えることで血糖値の低下を防ごうとします。
肝臓と内臓周りをとりまく脂肪が糖に変わる→内臓脂肪が減る→ダイエットにつながるというわけです。
私の場合、空腹時に運動に集中することで食欲が抑えられ、
食事をとる量も自然と減っていったため、減量がしやすかったことを覚えています。
ただし、血糖値が急激に下がると、めまいや頭痛、動悸や震えなどが来ることがありますから、
特に高齢者の方々にとっては無理は禁物です。
食欲の秋、ついつい食べ過ぎて、お腹周りが気になる季節です。
小腹を空かせてトレーニングに取り組んでみるのも一考かもしれません。
いつも最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ワールドウィング雲水グループ代表 高瀬 元勝