故障が教えてくれたこと

ぎっくり腰、前腿肉離れ、足首の靱帯損傷、シンスプリント、疲労骨折、足底筋膜炎、むち打ち症、手首捻挫、肘痛、膝痛、爪の陥入(巻き爪)・・・

これは何だと思いますか?
実は私が今まで経験した故障の数々です。

並べてみるとけっこうたくさんになりました(笑)。別に不幸自慢の類をするつもりは全くないのですが、これらの故障について最近感じることがあります。

それは 「故障してよかった」 ということ。

もちろん、今だからもてる感覚だと思います。

常に故障に直面していた学生時代は、練習ができない、どんどん周りに追い抜かれていく、なかなか治らない・・・などとかなりネガティブな感情の中で過ごしていました。少し良くなったかなと思って練習すると、すぐに再発・・・自分には才能がないのか・・・と自暴自棄になりそうなこともありました。

故障しない人がうらやましい、故障しなければもっと上手くなれたのに・・・

上手くいかない時は、他の何かのせいにしたくなるものですね。

でもこれらをきっかけに、私は初動負荷トレーニングに出会えました。

そして、故障を乗り越えることができました。
この経験は今でも活きています。

立場上、故障や不調の相談を頂くことが多いのですが、今ままでの自分の体験と重なる部分があり、研修等で学んだ知識に自分の経験を加味して考えると、答えが見つかることが多いです。そして故障や不調をお持ちの方の気持ちに少し寄り添える部分があるように思います。

(もちろん私などよりも苦労されている方は多いと思いますので、お気持ちのすべてを把握できるわけではないのですが・・・)

現在も肉離れを頻発していた前腿(まえもも)には「しこり」のようなものが残っていて、これをきっかけに腰や股関節に違和感や痛みが生じることもあるのですが、どのような形でトレーニングをするとこの違和感が解消されるのかと考えながら取り組むことで、皆様に還元できる経験値となり、プラスに作用しています。

総じて考えると、故障から私が学んだ最も大きなものは「自分で考えること」なのかもしれません。どうすればこの痛みを解消できるのか、再発を防げるのか、自分で調べて、目いっぱい考えて、実践してみて自分なりの答えを見出す、このことは仕事以外の面でも役立っているように思います。

故障に直面している時は、辛く苦しいですが、それを乗り越えた先にいる自分自身の姿、広がる景色を想像してみると、そのつらさがほんの少し和らぎ、乗り越えるためのエネルギー源になるような気がします。それで実際に良くなってくると、このサイクルが加速され、メキメキと元気が出てきます。

私の体験が、皆様にメキメキ元気が湧いてくるきっかけになれば幸いです。

 

この記事を書いた人

宇都宮 裕(うつのみや ひろし)2008年入社

愛媛県今治市出身。小学生からバスケットボールに取り組んできたが「センス、能力のないやつはもっと努力しろ!」と言われ、基礎練習やウエイトトレーニングを人一倍頑張ってきた結果、左手でドリブルがつけなくなる、3ポイントシュートが届かなくなる、故障が増えるなどの事態に直面。従来のトレーニング法、練習法等に疑問をもち、模索する中で初動負荷トレーニングにたどり着く。雲水グループ創業メンバーの一人。園芸係としても活躍中。詳細はこちらから

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